CASE1
一つ目は高血圧、糖尿病、歯周病、心臓病、骨粗しょう症などの可能性が考えられます。
以前は難しいと言われていましたが、現在はコントロールされている状態であるなら可能となっている場合が多いです。
高血圧であれば、きちんと血圧を下げる薬を飲んで、160以下であれば大丈夫です。
歯周病であれば、インプラント治療する前にきちんと歯周病治療を行い、歯茎の炎症が良くなり安定すれば、大丈夫です。
心疾患の場合、きちんとかかりつけ内科医と相談の上問題ないとのことであれば大丈夫であることが多いかと思います。
骨粗しょう症の場合は、骨粗しょう症の薬であるビスフォスネート(BP)製剤をお使いの患者さんが外科処置後に骨壊死のリスクを考慮する必要がありますが、かかりつけの内科医と相談の上、きちんと必要な期間を休薬してであれば可能なこともあります。
当院では、状態に合わせてかかりつけの内科医と相談の上、行っています。
多くの場合、
インプラント治療が可能です
他院で難しいと言われた場合でも、
すぐに諦めずに、まずはご相談下さい。
CASE2
二つ目の原因が、骨が少ない、骨が薄い、骨が足りないといった場合です。
インプラント治療が出来ないと言われた場合に多くは、この場合です。
では、どんな基準で骨が足りないとか、骨が少ないから出来ないと判断するのでしょうか?
その基準の多くは、歯科医師自身の技術レベルによるものなのです。例えば、インプラント治療の経験の少ない歯科医師であれば、骨が十分にある場合にしか、インプラント治療を、行うことは出来なくなります。また、そこそこの経験のある歯科医師であれば、ある程度の骨造成が出来る技術があったとしても、簡単な場合の骨造成の場合に限ることとなります。
多くのインプラント治療の経験があり、その技術レベルが高ければ、骨が少ないから出来ないといったことは、ほとんどの場合、問題なく出来るのです。
元々、日本人を含めた東洋人は、欧米の人たちと比較して、顎の骨の量が少ないため、歯を失ってインプラント治療が必要の場合、骨造成が必要となる場合が多くあります。特に骨がかなり少ない場合の骨造成には、高度な技術的なスキルが必要となります。その技術レベルよって、できる、できないかが分かれてきます。
当院に来られる患者さんの中には、他院で断られた方も多くそのような患者さんの場合は骨造成が必要であることがほとんどですが、当院では、下顎で骨が極端に少ない場合を除いては、ほとんどの場合でインプラント治療を行うことが可能です。
歯周病、虫歯などにより抜歯したままもしくは入れ歯であったりすると徐々に骨が痩せて薄くなってしまいます。そんな顎の骨の幅が狭い場合に、顎の骨を割って歯槽骨の骨幅を広げる術式(治療法)です。
インプラントを埋入するのに、通常 骨は6,5〜7ミリないと出来ないのですが、骨吸収が進んで骨の幅が狭い人(5ミリ以下)は、このままだとインプラントを入れることが出来ないのですが、スプリットクレスト手術を行うことにより、骨幅を増やして、インプラント治療を行うことができます。
このスプリットクレスト手術という骨造成の治療方法は、まず切開したのち、細いドリルで掘り、そのあとで、ピエゾサージェリーという超音波切削機を用いて、幅の狭い骨を二つに裂いていきます。
それを徐々に幅を拡大させていき、十分に幅が広がったらインプラントを埋入していきます。そのあとに、創傷の治癒を早めるようにCGF(場合により骨補填材)を入れていき、減張切開して縫合していきます。
治療期間としては、下顎で3ヵ月、上顎で6ヵ月待っていただければ、骨造成した骨が出来てきます。
上顎骨の奥歯の部位でインプラント治療を行う必要がある場合に、骨量(骨の高さ)が足りないこと(上顎洞底残存骨の骨量不足)が多くあります。そのため、上顎の歯槽骨の上に上顎洞という空洞があるので、この上顎洞底の膜を上方に押し上げ、人工骨補填材、AFG、CGFと呼ばれる歯科医院で患者さん自身から採血した血液に添加物(抗凝固剤や凝固促進剤など)を一切加えずに作製した完全自己血液由来のフィブリンゲルや自家骨などを入れて、骨造成を行う上顎洞底挙上術を行うことにより、十分な骨の高さを作りインプラント治療を行う治療法(手術、骨造成術)です。
この上顎洞底挙上術をサイナスリフトと呼び、その中で上顎洞の側面から穴を開けて上顎洞底部の膜を挙上し骨造成する上顎洞挙上術(術式)をサイナスリフト ラテラルアプローチと呼び、上顎洞の下から穴を開けて上顎洞底部の膜を挙上し骨造成する上顎洞挙上術(術式)を、サイナスリフト クレスタルアプローチ 別名ソケットリフトと呼ぶ治療法です。一般的に上顎洞底残存骨の骨の厚みにより二つの治療方法を使い分ける歯科医院が多いかと思います。
上顎の奥歯の骨量が足りない時にインプラントを行う必要があるときには、この空洞の下の部分に骨造成して骨量を増やし、インプラントを埋入するのですが、その部分の骨が足りない場合、ソケットリフトという処置を行って、上顎洞を持ち上げてその空いた空間には、骨置換材を入れインプラントを埋入します。
当院ではサイナスリフト ラテラルアプローチという手術では術後の腫れ、痛みが大きいため、上顎の奥歯で骨の少ない方骨量が足りない方にはなるべく腫れや痛みの少ないソケットリフトにて骨造成治療(骨再生治療)を選んでいます。
インプラントを埋入する際、その部位の歯槽骨の高さは十分でも顎の骨幅が少し不足していることがよくあります。このような症例に対して行われる骨造成の方法に「リッジエキスパンジョン」というものがあります。
この治療法はインプラントを埋入する部位の不足している顎の骨の幅を広げる骨造成法(手術)で、ボーンスプレダーという器具を使って、手指によるインプラント窩を段階的な圧縮・拡大・形成します。痛みや腫れも少ない骨造成法です。
また骨の幅を大きく増骨させる場合は、スプリットクレフトという骨造成法となります。
「骨再生誘導法」とも呼ばれる骨造成の技術で、骨吸収をして歯槽骨の幅や高さがない時に、骨を再生させる(骨量を増やす)方法です。
骨欠損の部位に自家骨を移植したり人工骨補填材(骨が出来るのを助ける材料)を盛り上げ、その上を膜(吸収性または非吸収性メンブレン)で覆います。
数ヶ月後には、膜の内側には骨が出来ます。 上顎の前歯で、抜歯してそのままにしておくと骨吸収をして骨の幅の骨量が足りなくなってしまいます。そんな場合に、GBR手術(骨誘導再生法)により、増骨させたい時によく適用されます。
歯茎の中に骨の再生を促す特殊なGBR膜(人工メンブレン)を入れます。状態によって異なりますが、約6ヶ月間で膜に覆われた部分に骨が再生されます。膜を除去しインプラントに適した骨が膜の下に再生しているのでインプラントの埋入を行います。
この方法は痛みや腫れが出やすいことと、治療期間が長くなってしまうことがありますが、もともと大きく骨の幅がない人などはこのGBR法を行って確実に増骨させて骨量を十分に作ってからインプラントを行う必要性があります。
無理な状態でインプラントを行ったとしても長期的な安定は期待できません。
今後のことを考えれば確実な骨造成法といえます。
インプラントを行うには骨が少ないが(骨幅に問題があるが)、少し骨量を増やすだけで大丈夫な場合に適応します。
インプラントを埋入すると同時にGBR膜(吸収性メンブレン)を併用します。
6ヶ月後に膜を除去し、後は上部構造を作製するだけです。
歯の破折、虫歯、歯周病などで膿んで腫れて抜歯となった場合に、歯を抜いたままにしておくと、骨の3分の1は、歯槽骨が骨吸収して失われてしまいます。
入れ歯(部分入れ歯)やブリッジなどの治療法では必要がないですが、インプラント手術の場合は骨が十分にないと出来なくなってしまいます。そのために、抜歯窩の骨の吸収をなるべく抑える、骨造成させることが必要となります。
歯を抜いたところの根尖病巣を、きちんと丁寧に掃除して、そこにCGF(患者さんの血液を使った完全自己血由来のフィブリンゲル)、人工骨(骨補填材)を入れ骨を再生医療によって、骨量を保存し、骨再生させることが出来ます。骨が出来るまでの治療期間としては、3~6か月ほど掛かります。またこの造骨の処置は、痛みや腫れといった症状は少ないことが多いです。
可児市・多治見市でインプラントなら、
ただこし歯科・矯正歯科 総合クリニック!
インプラント治療に関する疑問や不安など、
何でもお気軽にご相談ください